SS書いてみる
1:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 19:04:49
0 2:匿名かまってちゃん(bFvaAkCDrO)|2014-06-02 19:05:44
0 3:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 19:06:52
0 4:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 20:02:29
0 5:匿名かまってちゃん(xGEHCsMBvZ)|2014-06-02 20:20:20
0 6:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 20:27:14
0 >>5
5:匿名かまってちゃん(xGEHCsMBvZ)|2014-06-02 20:20:20
0
そんなのに恋愛させんの?w
7:匿名かまってちゃん(s1nce9xve4)|2014-06-02 20:29:46
0 8:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 20:32:27
0 9:匿名かまってちゃん(s1nce9xve4)|2014-06-02 20:37:27
0 10:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 20:42:37
0 11:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 20:45:14
0 12:匿名かまってちゃん(s1nce9xve4)|2014-06-02 20:46:19
0 13:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 21:05:50
1 14:匿名かまってちゃん(s1nce9xve4)|2014-06-02 21:06:43
0 15:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 21:14:08
0 高校にも上がると、よく恋愛や彼氏彼女の話を聞く。
実際俺もそういった話をよく聞くようになったのは高校からだ。
だが、それはあくまで聞くだけだ。
他人の恋愛話は皆一度は聞いたことがあるだろうが、それを語る人はほとんどではないだろう。
もちろん、俺は聞く側だ。少なくとも高校生活では恋愛しようとは考えなかった。
ましてや、いるはずのない人
一度死んだ人間と恋愛など予想だにしなかった。
16:匿名かまってちゃん(s1nce9xve4)|2014-06-02 21:15:40
0 17:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 21:37:50
0 〇〇高校 放課後
「たいぞ~」
後ろから呼ばれた俺は振り返りその人物を確認するとため息を吐いてその場を去ろうとする。
「いや止まれよ!何そのあからさまな態度!?」
そういう男、柿崎 冬馬(かきざき とうま)は俺の肩に腕を回して引き留める。
「どうせ掃除手伝えだろ?机くらい自分で運べぃ」
「いーじゃねーか~親友だろ~」
この決まり文句を言った後に結局は渋々やる、いつもの流れだ。
やるまで必ず帰してくれないし部活も引退したので特にやることもないのが理由だ。
18:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 21:38:16
0 「そういやお前あの本まだ読んでんの?」 本? ああ、そういや朝の時間に読む本ないから隣の奴から一冊借りたんだったな。 タイトルは...何だったかな、読んでるフリして実際は寝てるだけだからあまり読んでないんだよなぁ。 確か魔術とか何か書いてた筈なんだが... 「まあ一応な」 「マジで~どうせエロいのばっかだろ?」 「いやパラパラ見てたけどそんなシーンは無かったと思うけど」 「いーや絶対あるね!ラノベってそんなんばっかじゃん!」 こいつの中ではラノベ=官能小説なのか? まあ実際こいつそれで赤っ恥かいてるから仕方ない...のか?
19:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 21:39:27
0 ミスったんで修正
「そういやお前あの本まだ読んでんの?」
本?
ああ、そういや朝の時間に読む本ないから隣の奴から一冊借りたんだったな。
タイトルは...何だったかな、読んでるフリして実際は寝てるだけだからあまり読んでないんだよなぁ。
確か魔術とか何か書いてた筈なんだが... 「まあ一応な」
「マジで~どうせエロいのばっかだろ?」
「いやパラパラ見てたけどそんなシーンは無かったと思うけど」
「いーや絶対あるね!ラノベってそんなんばっかじゃん!」
こいつの中ではラノベ=官能小説なのか? まあ実際こいつそれで赤っ恥かいてるから仕方ない...のか?
20:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 21:53:29
1 冬馬は前に朝読の時間に本を忘れたことがある。
うちの学校は朝読は強制だから運が悪いと見回りの先生に見つかって廊下に立たされたりもする。
冬馬はちょうど本が余ってる奴から本を借りたんだがその本が不味かった。
もはやただのエロ小説としか思えない挿し絵に文章、内容は確か主人公のアレを女子が取り合うみたいな感じだった筈。しかもタイトルにセッ〇スが付いてるときた。
流石に恥ずかしかったのかカバーを貸してもらい誤魔化していたが運悪く顧問の先生が見回りに来てその本を見てしまった。
以来顧問から部活中にその事で弄られてるそうだ。3年になってなお。
お陰で好きな女子マネに知られてその事で弄られたりするらしい。
あの女子マネ気が強いからなー、そういうの気にせず口にしたりするし。
それからというもの冬馬はトレーニング本しか持ってこなかった。
21:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 22:01:00
0 まぁそれで話は戻り、掃除は終わり後は帰るだけとなる。
「一応バトルものっぽいからお前の二の舞にはならねーよ」
「俺だって好きで読んでた訳じゃねーよ!」
のわりには挿し絵ばっか見てたじゃねーか。
互いに自分の荷物を背負って教室を後にする。
あいにく冬馬はまだ大会があるからここらで別れることになる。
22:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 22:28:57
0 「あーそういやさ」
冬馬が思い出したように振り返り言う。
「最近ここいらででっかいエアガン持って徘徊してる中学生いるらしいぜ」
「何それ、どんな不良中学生?」
よりにもよってエアガンって...何かカッコ悪。
「何でもゴーグル掛けてる女の子で制服っぽいの着てるけどこの辺の学校でそんな制服無いんだよ」
「じゃあ何?女子中学生が遠路はるばるエアガン担いでサバゲーしに来たの?」
軽く旅行じゃねーか、絶対やりたくないけど。
「てかそれどこ情報だよ」
「俺のダチがTwitterで言ってた」
便利だねぇお前のTwitter。
実はこいつの人脈は結構広い。この辺の学校でこいつの知り合いが居ない学年は無いくらいだ。
うちの学校でも全学年の各クラスに15人以上いる。
「じゃー見っけたら教えてー」
「心配して言ったんじゃねーのかよ」
「だって負けないだろ流石に」
「まあね」
流石に高3にもなって女子中学生には負けるとは思わない。別に喧嘩強い訳でもなさそうだし。
「ま、運悪く見っけれたらなー」
そうして俺はその場を後にし下校した。
23:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 23:02:07
0 帰り道
「いや~しかし暇だな」
俺は自転車を漕ぎながら部活の無い日々をどう潰すかを考えていた。
成績は良いって訳じゃないがやっぱり一年もあれば暇は出る。
「筋トレも最近サボり気味だしな~そでちやるかな」
パンッ!
「おわっなんだ!?」
そんなプランを考えていると突如大きな音が響いて思わずびっくりする。
「うっわマジか、パンクしてる...」
後輪のタイヤを見るとゴムが大きく裂けてぺしゃんこになっている。
親は今仕事だし、このまま漕げば絡まりそうなので置いていくか持ち上げて帰るしかない。
「どうすっかな~...ん?」
ふと視線を逸らすと女の子が一人建物と建物の隙間に入っていくのが見えた。
何故か気になりその隙間を覗くとその先に今は人通りが無くなった商店街が見えた。
その中の空き家の中に先程の女の子が一人入っていく。
冬馬が言っていたゴーグルを掛けてデカいエアガンを下げている女子中学生くらいの女の子が
24:匿名かまってちゃん(fT76Q0Gno7)|2014-06-02 23:42:40
1 「マジかよ...」
思わず呟いてしまった。
今日聞いたばかりの不良中学生、まさか本当に、しかもこんなに早く見つけることになるとは思わなかった。
運が良いのか悪いのか、まぁ悪いんだろうけど。
とりあえずあいつに連絡だけしてここは退散しようか、と思ってた時に自転車のすぐそばの家の割れた窓が目に入った。
「あそこ朝来るときに割れてたっけ?」
見るとその周辺に窓の破片が散らばっている。恐らくこの破片を踏みつけたのが原因だろう。
問題はあれは朝通る時には割れていなかった。何しろあそこは空き家で未だに住人募集中の筈。
となると
「あいつか割ったの...!」
大方サバゲーして遊んでたら何かの拍子に窓割って逃げたんだろ。で、そこに俺が通りかかって俺に二次被害が来た。
こんな車がよく通る道路でサバゲーなんてやりやがって。
罰として家まで自転車担がせてやる、この暑い時期には堪えるぞ~。
不良中学生が入った場所は覚えているのですぐそこのコンビニに自転車を止めて目的の空き家のとこまで行く。
そして扉の前まで行くと勢いよく扉を蹴り開けて中に入る。
「おいコラァッ!!出てこいクソガキ!」
少しキレ気味に声を張り上げるように叫ぶ。内心自分でもこんな声出せるんだなと感心している。
だが反応が無いのでズカズカと借金取りよろしく侵入し不良中学生を探す。
「ここにいるのはわかってんだ!大人しく出てこい!」
それでも出る気配は無いが奥に扉がある。大して大きくもなかったし恐らくあの先で隠れていることだろう。
ドアノブに手を掛けてその部屋に入る。
「ここにいるのはわかって...」
チャキ
突如自分の目の前に現れた物に一瞬硬直する。
「動くと撃ちますよ?と、ミサカはお決まりのセリフを言いながら銃口を向けます」
ずいぶん奇妙なしゃべり方するな、とは思ったが先ずは状況整理する。
これは、さっき下げてたエアガン?そんなもんで怯むとでも思ってんのか?
流石に呆れて物も言えない、年上舐めすぎだろ...
「あのな、それがガスガンだろうが他より威力が高かろうがそんなもんで撃退出来る程弱くは」
ドガンッ!!
...。
......え?
先程の向けられていた銃口が逸れたと思ったらバカデカい音を立てた。
耳鳴りが鳴る中冷や汗をかきながら恐る恐る振り向いて見ると、向けられた銃口の延長戦の屋根に大きな風穴が空いていた。
「二度は無いですよ?とミサカは最後の警告をします」
...マジで?
寝ます、続きは明日
25:匿名かまってちゃん(rSOYbWTEzJ)|2014-06-03 00:52:14
0 26:匿名かまってちゃん(JVkeM7ZDtW)|2014-06-03 19:15:00
0 27:匿名かまってちゃん(kIBpZnxzY4)|2014-06-03 20:59:52
0 待ちスレに見当たらないからちょっとビビった
再開します
28:匿名かまってちゃん(kIBpZnxzY4)|2014-06-03 21:27:07
0 「あのーちょい待って?ワンモアタイム」
「人の断りも無くズカズカ侵入した身で待ってもらえると?と、ミサカは貴方の非を突きつけます」
いやまぁそうなんだけどね?
「いや真面目に、あのーすぐ終わるから。飴あげるから待ってくれない?」
「私は小学校ですか?と、貴方の人を舐めた態度に腹をたてます」
ぷくーっとわざとらしく頬を膨らませながらもヒョイと飴を取り、口の中に運ぶ。
「食ってるじゃねーか普通に」
「貰えるのでしたら遠慮しませんと、ミサカはどうせなら小豆サイダー味が良かったと内心希望します」
ねーよそんな飴、絶対不味いだろ。
つーか言ってる時点で内心になってねーだろ、口から外に出ちゃってるだろ。
29:匿名かまってちゃん(kIBpZnxzY4)|2014-06-03 21:50:56
0 なんて言おうと思ったけど今俺本物の銃向けられてるんだった...危ない危ない。
ヒヤヒヤしていると不良中学生は壁に体を預けるようにして寄りかかる。勿論銃口は向けたまま。
「まあいいでしょう、特別にミサカの寛大な心で貴方を見逃してあげますと、ミサカは所詮単価18万の自らの価値を上げます」
何そのわりとリアルな金額、援交みたいなんだけど。
「ただし条件があります、私が聞いたこと全てに答えてください」
「聞きたいっていっても多分お望みの回答は出来ないと思うぞ?」
「大丈夫ですただの一般常識ですのでと、ミサカは質問の内容説明します」
そんなもん聞いてどうするんだ?
疑問には思ったが正直早く帰りたいので大人しく質問に答えることにした
30:匿名かまってちゃん(kIBpZnxzY4)|2014-06-03 23:55:19
0 「先ずここはどこですか、とミサカは第一の問いを投げ掛けます」
「は?」
思わず口に出してしまった。
右も左もわからずにここまで来たとか流浪人かお前...
「〇〇県××市だよ、ここは廃れた商店街の中の一つ」
「ふむ、やはり記憶と食い違いがある...と不思議な体験に前に読んだ推理小説の真似をしてみます」
こいつ無表情のくせに意外とおしゃべりだな
「では第2問です、デデン」
「その小説は推理するときそんなクイズのノリでやるのか?」
「学園都市はどちらへ向かえばいいですか?とミサカは平然とスルーして問いを投げ掛けます」
「学園都市?」
全く聞いた覚えの無い単語が出てきた。
「何だそりゃ、今時そんな学校あんのか?」
「おおぅ、これはまた今時珍しい田舎者ですね、とミサカは若干時代遅れを小馬鹿にしながら残念がります」
なんなのこいつ?ちょくちょく腹立つんだけど、ぶっていい?
あ、ぶったら撃たれるんだった。
31:匿名かまってちゃん(+N4KYOGm+f)|2014-06-04 00:04:12
0 何かキャラ崩壊みたいになってるかもだけどごめんね?
続きは明日
32:匿名かまってちゃん(+N4KYOGm+f)|2014-06-04 21:25:56
0 読み返す度に何でこれ人気スレになったんだろってつくづく思う
再開します
33:匿名かまってちゃん(+N4KYOGm+f)|2014-06-04 21:49:51
0 34:匿名かまってちゃん(+N4KYOGm+f)|2014-06-04 22:06:04
0 「学園都市なんてものは少なくとも日本には無いよ」
「ここでは大覇星祭は放送されないのですか?能力者も知らないと?」
大覇星祭?能力者?
次々と知らない単語を出されてだんだん混乱してくる。
この子は中2病か何かなのか?でも話し方がいかにもって感じだし。
そういやそんなやつをどっかで“見た”気が...
うーんと唸っていると頭の中であるものが浮かんだ。
まさか、いやでも
「ちょっと待っててくれ」
「え、ちょっと」
不良中学生の静止を振り切り自分のバッグのところまで行くとその中から一冊の本を取り出す。
そしてその表紙を見て驚愕する。
「うそだろ...」
その表紙には挿し絵があり、少女二人が背中合わせになっているものだった。
そしてこちらに背を向けている少女は今目の前にいる不良中学生と瓜二つの姿をしていた。
35:匿名かまってちゃん(ppRxx8+39m)|2014-06-15 15:41:35
0 36:匿名かまってちゃん(S+rP_YTm47)|2014-06-15 17:17:03
0 >>35
35:匿名かまってちゃん(ppRxx8+39m)|2014-06-15 15:41:35
0
待ってた
37:匿名かまってちゃん(ppRxx8+39m)|2014-06-15 21:25:43
0 改めて見返してみると途中から会話ばっかで地の文下手に...
ちょっとショックonz
38:匿名かまってちゃん(ppRxx8+39m)|2014-06-15 22:17:29
0 「ではあなたの言い分だと私は創作物の中の存在であると?とミサカは確認をとります」
「そういうことになるな」
今俺は自分の部屋にこの不良中学生、『妹達(シスターズ)』と一緒にいる。
あの後妹達が撃った時の銃声に近隣の人が通報してパトカーがやって来ていた。
流石に面倒なことになりそうなので一旦場所を移し、俺の家に逃げてきたのだ。
妹達は自分達のいた痕跡は消してきたと言うがそれでも内心ヒヤヒヤしている。
何せ自転車置きっぱで逃げてきちゃったからな、見つかるとヤバそう...
「いやいやねーよ、とミサカは中2みたいな発想力のあなたを可哀想に思いながら否定します」
「あのですねぇ...」
青筋を浮かべながら間違った見解を正そうとすると妹達はですが、とボケーとした顔を元に戻す。
「流石にこれを見せられては肯定するしかありませんね、とミサカは問題の本を手にして諦めます」
ため息をつきながらパラパラとその本を流し読みしていく。
「量産能力者(レディオノイズ)計画に絶対能力進化(レベル6シフト)実験、一方通行(アクセラレータ)の能力、お姉さまの破壊活動のことまで載っていますね。極秘機密が聞いて呆れますね、とミサカは学園都市の秘匿レベルに落胆します」
流石に別次元の世界から守るってのは無理なんじゃ...
とはいえこれで俺の言い分は信じてもらえた訳だ。
「となると、私はこの世界に一人放り込まれた迷子になるのでしょうか?とミサカはあなたに答えを求めます」
「俺が知るかよ...」
ただまあ可哀想だとは思う。
気が付いたら自分の知ってるものが何一つないところに一人取り残された気持ちはきっと辛いだろう。
確かこいつ結構重い過去があったはずだから変に同情してしまう。
「何ですか、私を心配してホテル代でも支払ってくれるんですか?とミサカはさりげなく要求してみます」
「別に心配って何俺に宿代払わせようとしてんの!?」
本人は全く気にしていないみたいだが...
「まさかこんなか弱い女子を野宿させようと?何て地も涙もない人なのでしょう、とミサカはあなたの冷酷な性格に驚愕します」
「んなもん知るか!何で今日会ったばかりの奴にそこまでしないといけないんだよ!第一そんな凶器ぶら下げてる女子がか弱い訳ねーだろ!」
39:匿名かまってちゃん(ppRxx8+39m)|2014-06-15 23:59:42
0 「仕方ありません、では今回はあなたの家に泊めてください」
「はぁ!?」
代わりにとんでもないことを頼んできた、本気で言ってるのかこいつ。
「あぁ言っておきますけど手出ししたら私のメタルイーターが火を吹きますよ、とミサカはカッコよく構えながら警告します」
「誰がするか!ていうか何泊まる前提で話してんの!?OKするわけが」
「そろそろ私のお腹が空きましたね。作ってきてください、とミサカは客人の扱いで接するよう要求します」
「あのなぁ...!」
腹がたちそうになったところでふと妹達を見る。
よく見れば妹達は少しコケて体がふらついている。瞼も時折閉じそうになっているものを堪えるようにペチペチと頬を叩いている。
...そういえばこいつ今までどうやって生活してたんだ?
家なし飯なしの一門なしでの生活を突然強いられたのだろう。
宿はあの店を使ったとして食料やお金があそこにあるとは思えない。
「お前まさか今まで飲まず食わずの生活してきたんじゃ...」
「ここに来てから20日くらいは経ちますかね、とミサカは流石に空元気が持たなくなりながらも答えます」
「3週間近くも経ってんじゃねーか!?」
「学習装置(テスタメント)の中に断食の凌ぎ方がありましたので、とミサカは学習装置のありがたみを再確認します」
「そういう問題じゃ!...あーもうわかったから寝てろ!出来たら起こしに行くから!」
自分のベッドから布団を引っ張り妹達に掛けさせるとそのままキッチンへ料理を作りに向かう。
「...変なところで優しい人ですね」
そんなことを呟き妹達は静かにその目を閉じた。
40:匿名かまってちゃん(xQgEmM6gJ7)|2014-06-16 00:01:00
0 俺も寝ます
後スレ紹介してくれた方ありがとうございます
41:匿名かまってちゃん(xQgEmM6gJ7)|2014-06-16 22:10:08
0 今日ちょっと更新できないかもです
明日は出来るかもです
42:匿名かまってちゃん(Hq7mAptO4S)|2014-06-17 20:18:29
0 今日はあげようと思います
5分絵スレの御坂妹でちょっとやる気でた
43:匿名かまってちゃん(Hq7mAptO4S)|2014-06-17 22:54:18
0 「おーい出来たぞー」
とりあえず簡単な料理を作ったので戻ってみるとすぅすぅと静かに眠っている妹達の姿が見えた。
「起きなさいあーた、親帰ってくるまでに片付けなきゃならねーんだから」
「んっ出来ましたか、とミサカは睡魔に抗います...」
軽く目を擦りながらこちらを向く。
「お、おう冷めないうちに食ってくれ...」
「どうかしましたか?」
「いや別に...」
ちょっとだけ可愛いとか思った、相手は中学生相手は中学生...
44:匿名かまってちゃん(Hq7mAptO4S)|2014-06-17 23:19:59
0 「...てっきりインスタント食品でも並べていると思いましたが、とミサカは意外な心使いに驚きます」
「褒めてんのそれ?」
今机に出されているのは卵焼きにホッケ焼き、味噌汁にご飯である。
何日も食べてないみたいなのでそれなりに考えて出したつもりだ。
「まあ味は普通ですが、とミサカは可もなく不可もない料理を頂きます」
「一言多いんだよ、風呂はもう沸いてるから食ったら入っとけ」
「随分親切ですね、とミサカはあなたの認識を少し改めます」
そりゃあ早めに部屋に引っ込めないと親と面倒なことになりそうだし。
それに女子とかは身だしなみとか気にするもんなんじゃないのか?
「ですが着替えはどうするのですか?とミサカは男物の服を借りるというシチュエーションが待っているだろうと予測します」
「安心しろ、ねーちゃんのがある」
「お姉さまがいるのですか?」
「今はいねえけどな、食い終わったら呼んでくれ」
そう言うと泰造は自分の部屋へと戻る。
「...一人の食事というのも寂しいものですね、とミサカは今まで感じることの無かった不思議な感覚を味わいます」
一人残されたリビングで妹達は黙々と料理を平らげていった。
45:匿名かまってちゃん(Hq7mAptO4S)|2014-06-17 23:21:24
0 46:匿名かまってちゃん(KkCb5YNYZI)|2014-06-18 21:40:54
0 一応報告します
今後のことについて新スレたてましたので見てください。
詳しくは『「SS書いてみる」を書いてた人です』まで
47:匿名かまってちゃん(G02Fteq+Yy)|2014-06-21 18:39:51
0 48:匿名かまってちゃん(G02Fteq+Yy)|2014-06-21 18:40:44
0 「さて、では何から話しましょうか、とミサカは質問を受け付けます」
辺りが暗くなってきた頃、入浴を終え姉のパジャマを着ている妹達は泰造のベッドに座り、バスタオルを首に掛けて髪を拭きながら聞く。
49:匿名かまってちゃん(RaQwDjCsuM)|2014-07-02 17:15:29
0 50:匿名かまってちゃん(vtf4TRww+S)|2014-07-04 18:22:16
0 51:匿名かまってちゃん(vtf4TRww+S)|2014-07-04 20:56:07
0 「まぁまずはお前のことだよな」
「おや、私ですか?とミサカはその真意を問います」
妹達はいつの間にか持ってきていたアイスクリームを食べながら聞き返す。それ俺のアイス...
「だって妹達ってたくさんいるんだろ?お前が第なん号の妹達なのかもわかんないし」
「それは今回のことに関係があることですか?とミサカは機密保持の為尤もな意見を求めます」
「妹達ってたしか一万人くらい死んだんだろ?生き残りならそれまでの経緯を語ればいいけど死後の記憶なんてあるかどうか...第一この世界じゃその機密も筒抜けなんだし意味ねーよ」
すると妹達はしばし考えた後、「それもそうですね」と自己紹介をする。
「では改めて、私は学園都市レベル5の第3位である御坂美琴お姉さまをオリジナルとして製造された体細胞クローン『妹達』、その第6003号です。とミサカは懇切丁寧に自己紹介します」
「あーじゃあやっぱり」
「ええバッチリ殺されました、とミサカは気まずくなりそうな言葉を隠すことなく公言します」
当の本人が気にしてないから全然気まずくないな...
「流石に失礼ですよ?とミサカはあなたの慈悲の無い一言にオヨヨとショックを受けます」
「言ってねーし全然オヨヨとかしてねーだろ」
52:匿名かまってちゃん(vtf4TRww+S)|2014-07-04 21:10:21
0 「ここに来る前の記憶はやっぱり無い?」
「そうですね、私の記憶は一方通行に殺されたところで終わっています、とミサカは昨日のことのように覚えているグロ映像を思い出します」
「どんな殺され方したんだよ...」
「聞きますか?」
「止めときます」
53:匿名かまってちゃん(vtf4TRww+S)|2014-07-04 21:57:32
0 「で、まあ戻り方に関しては後で探すとして」
「生活はあなたの家に泊まるのでいいとして」
「良くないですね」
「問題は身体の維持ですね」
身体の維持?何だそりゃ?
首を傾げると妹達はあぁと補足する。
「そういえばあれはあなたの本では無いのでしたね、妹達は長期での生存は実験に含まれていないので延命の処置を施さなければならないほどの短命なのです、とミサカは長文に長文を重ね説明をします」
短命って...
「え、じゃあ後いくつ生きられんの?」
するとミサカは手を開いて俺に突き出す。
「...5ヶ月?」
「ピンポーン、とミサカはおっとアイスをこぼしてしまいました」
そう言ってティッシュを探す妹達だがそんなことよりも大事なことを聞いてしまった。
「そんなちょっとしかねーのかよ!?こんな呑気にもしていられねーだろ!」
「まあ長命にしたところで結局は殺されるのですかね、コスト削減を考えれば当然の結果です」
「コストって...マジで自分のこと実験動物だと思ってるんだな」
「その為に生まれたのですから仕方ありません、とミサカはこぼしたアイスを名残惜しそうに拭き取ります」
さも当然のように言うがそんなこと一般人には受け入れられるものじゃない。
死ぬために生まれたとか、踏み台の為に生きているとか、自分を人間以下のモルモットであることを存在意義とする気持ちが恐ろしく思えた。
54:匿名かまってちゃん(vtf4TRww+S)|2014-07-04 23:07:30
0 だからこそ...
「なら俺が格上げしてやる」
「え?」
そんなコイツが、どうにも許せなくて、イラついて、
『いつかの自分』を見ているようで放っておけなくて
「お前が自分をどれほど低く見ようと、俺はお前を評価する。モルモットなんて言えないくらいの自意識過剰なやつにでも調教でもしてやる」
「えっ?えっ?何ですか急に?調教?」
妹達が語尾も忘れて困惑するが構うもんか。
ここまで来たら思いついたこと何でも言って無理やり丸め込む。
「異論は認めねえ、ここまで衣食住提供してやるんだ。こっちの我も通してもらう」
妹達の目の前に人差し指を立てて突きつける。
「元の世界への戻り方を一緒に探してやる。それまでの生活も保証する。代わりにこれを何が何でも飲んでもらう」
何でもいい、尤もらしい理由をつけて何としてもコイツを変える。
ビッと今度は親指を立てて自分を指差し、ニッと意地悪な笑いを浮かべて提示する。
そんな余計なお節介で次にこんなこと言うとは思わなかった。
「今日からお前は、俺の彼女だ」
「はっ?」
...あれ、俺今何言った?
55:匿名かまってちゃん(vtf4TRww+S)|2014-07-04 23:08:53
0 何かおかしくね?ってなった気がする...
まあ深夜のノリということで許してつかぁさい
今日は終わり
56:金助(d17qCov_II)|2014-07-06 08:04:47
0 57:青桐◆g0GGa7edf8(vcj1u+nf6B)|2014-08-07 09:34:14
0 58:火薬足りない洋画(EoVto+9dpV)|2014-08-07 09:40:37
0 59:匿名かまってちゃん(0MPpZMaoH9)|2014-10-11 23:32:10
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